追憶のCocoa(上)〜杉並区民が語る「あの頃の日常」編


本当に関係のない前書き

悲しい〜こと〜が〜ある〜と〜

ひら〜く〜はて〜ブ〜の表紙〜

(卒業写真/荒井由実

思えば、はてブを初めて書いたのは、コンサート代の振込を忘れて、落ち込みの淵にいる時でした。タイミング悪くコロナに感染し、セクゾの初ドームに行けなくなって(まずは本当に各所にご迷惑をおかけして申し訳ないのですが)いま、ふと、はてブのことを思い出しました。何もしていないと悲しい気持ちになってしまうので、手を動かしていたくて、全然関係ないことですがブログを書きます。遠征の移動時間とか、入場時間が早くて暇を持て余している方がもしいらっしゃったら、お付き合いいただけると嬉しいです。


ちなみに、同じ目に遭う人を少しでも減らすべく何度でも口酸っぱく言っておきたいですが、「当落出たらその日にPay-easyこれがジャニオタを楽しく続ける上での合言葉です。

 


はじめに

 

クシーゾーン ドームツアー2022 ザ・ハイライト

改めて、開催、おめでとうございます!!初日は明日なので、少し気が早いですが……


私自身は途中から船に乗った身ですが、本人たち、スタッフさんたち、仕事関係の方たち、そしていろいろなタイミングから応援している人たちのいろいろな思い出が積み重なった結果、デビュー11年目でドームツアーを行うに至ったということ、本当に感慨深く感じています。


私が本格的にどっぷりファンになったのはPAGESの風磨くんソロ『Cocoa』がきっかけなのですが、このタイミングで私としても改めて自分の好きを整理し、かつドーム公演に際して日本全国…いやもしかしたら世界から、ここ東京に来ているかもしれないファンの方と、改めてCocoaのここが好き!を東京で語り合いたくて、このエントリを書くことにしました。


なお、これまで何度かTwitterでぽちぽち「地元民の考えるCocoa」的なツイートをしたことがあるのですが、それを改めて纏めておこう!というのが今回の大元の趣旨なので、もしTwitterのフォロワーさんが読まれていたら、ほぼ焼き直しやんけ!と思われるかもしれません(特に今回投稿する前編)。すみません……


簡単な自己紹介


・風磨くんと同い年のアラサー会社員

・前述の通り、Cocoa出の風磨担(ずっと抗っていましたが、最近自称できるようになりました)

・今は別の地域に住んでいますが、生まれも育ちも東京都杉並区。ラジオ・テレビ等でオフィシャルに公開されてきた情報を見る限り、風磨くんと地元はめちゃくちゃ近そうで、ジャにので言及されていた話がガチなら、高速のICは同じと思われる。


……まあ実際に、彼の地元がどこなのか?とかは「本当のことを知りたいの/本当のことなんて知りたくはないの」*1の世界の話なので、少なくとも「あの時代に、同じように吉祥寺のことを"夢の国のよう"と思っていた同世代」の話だと思って話半分で聞いていただければと思います☺︎

 


杉並基礎知識

・杉並区の立ち位置

出身は杉並です、と言うと「へぇ〜〜」……以上の反応が返ってきたことは基本ないんですが、区外の方は杉並にどういうイメージを持ってくれているのでしょうか?ひとまず、説明を区のホームページから抜粋します。

杉並区のプロフィール|杉並区公式ホームページ

杉並区は東京都23区の西側にあり、一般に「城西地区」と呼ばれ、東は中野区、渋谷区、西は三鷹市武蔵野市、南は世田谷区、北は練馬区と隣り合っています。

人口は57万人で、鳥取県の人口よりちょっと多いくらい。まあ大きな区ではありますが、100万人近い人口のお隣・世田谷区と比べると、住宅地としてピカピカに箔があるわけでもなく、葛飾江戸川みたいな下町風情があるかと言われるとそんなわけでもなく、練馬ほどのどかな感じもなく、まあ「あんまり派手じゃない住宅地」みたいなイメージでしょうか。ミスドでいうとハニーディップくらいの立ち位置かな。

ちなみに私の狭い観測地域ですが、15年近く前の当時でも、小学校のクラス1/4くらいは中学受験している…という話を聞いていたので、比較的、教育熱心な地域なのかなとは思います。


・電車とバスと杉並区

住んでいた身からすると、杉並の大きな特徴は、「横には動きやすいけど、縦には動きづらい」これに尽きます。

というのも、杉並区は広大な住宅地。並行に北から「西武新宿線」「中央線東京メトロ丸の内線…荻窪で中央線に合流)」「京王井の頭線」と3本(丸の内線も入れると4本)の電車が走っていて、これらは東京や新宿渋谷という都心・副都心と、23区の西端である杉並区を結んでくれているのですが、全く別々の会社がゆえ、なかなか乗り換えることは難しく、独立した文化圏を築いているのです。


 

全体的にどの路線ものほほんとした住宅街ではありますが、なんとなくのイメージは、

西武新宿線……沿線にアニメスタジオが多く、アニメの街・杉並の一翼を担っている。上井草駅の発車メロディはガンダムで、駅前にもガンダム銅像があるよ。住んでる人は、他路線に比べて比較的大学生とか単身の若い人が多いイメージ。

中央線(丸の内線)……杉並区の王道。荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺などいわゆる「杉並っぽい」街を繋いでおり、アーケードつきの活気ある商店街と、他を寄せ付けないカルチャー感で他2路線を凌駕。高円寺の阿波踊り、阿佐ヶ谷の七夕祭り、とイベントにも事欠かず、観光で来る機会があるなら絶対中央線沿いでしょう。

京王井の頭線……閑静でおとなし〜い住宅街。西武線に比べるとファミリー層が多いか。「日本一ポルシェが売れる街」こと高級住宅街・浜田山を擁するが、まあそれ以外の駅はそうでもない。沿線に大量のサミットがある。


そしてこれらの沿線を縦に移動するためにはバス(京王バス関東バス・西武バスという私鉄系に加えて、「すぎ丸」という区営バスがある)に乗る必要があり、行き先に応じて杉並区民はわりと「最寄駅」「最寄りバス停(最寄駅ではなく、違った沿線の駅が終点)」を使い分けているケースがあります。

 

というわけで、実は同じ杉並区民だということが判明しても、直線距離で家が近かったとしても別の沿線に住んでいる場合、実はあんまり区民同士でもご近所トークが弾まなかったりします。

 

Cocoaの歌詞について〜移動手段の変遷と主人公の成長

 

このブログを読んでいただいている方はもうご存知の方が大多数だと思いますが、一応、Cocoaという楽曲についても概要を記載しておきます。

Cocoa』は2019年にリリースされたSexy Zone 6thアルバムに収録されている菊池風磨さんのソロ曲です。作詞は風磨くん自らの手によるもので、作曲は嵐のA・RA・SHIを作詞したJ&Tこと風磨くんパパTWUNEさん。……ということからも薄々わかるように、エモ道の大家である菊池風磨さんが、自らのエモエネルギーを今回は「幼き日の自分と家族」に注ぎ込んだ作品です。

え、風磨くんのソロ曲って、夜(卍)シーツ(卍)クラブ(卍)夏の海(卍)潮 月より君満たすこと優先(卍)みたいな陽キャパリピみたいなのばっかりじゃないの?と思った私、このギャップにするすると溺れ、気がついたらジャストミート恋のスイッチはオン……だった訳ですが、その話はまた追々。

歌詞のリンクを貼っておきます。


というわけでCocoaの内容をものすごく平たく言うと「大人になった主人公が、子供の頃のことを思い出して懐かしんで、もう戻れないことを少し寂しく思った上で、今の自分と向き合う」という話なのですが、私が今回噛み締めて味わいたい歌詞の箇所はズバリ!「歌詞中に出てくる、移動手段の変遷」です。

 

乗り物が移り変わることによって、成長や立場の変化を表す……というのは、たまに他の歌でも見かけるケースですが、例えばこちら。

大人になって「明け方の電車に揺られ」(1番)たり、「忙しなく街を走るタクシー」(2番)に乗りながら思い出すのは、

子供の頃に「ひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った」(1番)り、「靴を片方茂みに落として探し回った(=徒歩で)」(2番)光景、な訳です。

 

ちなみに『Cocoa』と同じ、僕の心のやらかい場所が♪*2刺激されるので、『灰色と青』も大好きな曲です。こちらは幼き日の自分と家族……ではなく、幼き日の自分とその頃の友人……に思いを馳せた歌ですよね。

 


Cocoaに話を戻すと、移動手段が1番と2番で変化していることがわかります。


・「逃して泣いた徒競走の一等賞」

・「電車で連れてってくれたあのヒーローショー」

1番:子供の頃→徒歩(徒競走)、親と乗る電車


・「電車で通るたびにラビリンスなノスタルジー感じ」

・「流れに沿う環状線

2番:大きくなってから→1人で乗る電車、車


ここで「環状線」について注釈を入れておきたいのですが、おそらく都民が「環状線」と聞いた時に思い浮かべるのは中央環状線、つまり首都高=車なのでは?と思います。JR山手線は確かに環状線ですが、「環状線」と呼ぶ人はあんまり見たことがないような…。山手線はあくまで「山手線」なので。また、23区西部の出身者にとっては「環状線」は「環七」「環八」と呼ばれる大きめの都道のことでもあります(皇居を挟んだ反対側のことはあまりわからないのですが、もしかしたら足立区とか江戸川区でもそうなのかな?)。ということで「環状線」=車、と判断してしまったのですが、歌詞の読み方は人には人の乳酸菌なので、別の解釈ももちろんアリだと思います。

ちなみに関西で「環状線」と言ったらおそらくほとんどの人にとって大阪環状線(電車)なわけで、関東と関西で同じ言葉でも全く別のイメージを持つのは面白いよね。中京圏なら都心環状とか名二環を指すのかな?となると車か。名城線名城線ですよね。厳密には環状なのかわからんし……

 

ま、というわけで、徒歩→親と一緒の電車→1人で電車→車、と、曲が進むにつれて主人公の移動手段が変化し、それはだんだん行ける場所が広がっていることの現れでもあり、つまり主人公が「大人になっている」ということだと思うのですが、非常に綺麗な歌詞の呼応だな……と思いました。


ここでさらに、地元民トークで「電車」について掘り下げます。

歌詞中、電車で連れてってくれた/通るたびに、の場所は「夢の国のような吉祥寺」、つまり吉祥寺駅だと思われますが、吉祥寺駅に乗り入れている電車はJR(総武線、中央線)京王井の頭線の2社3路線です。吉祥寺まで下って来ると、総武線と中央線は名前は違えど各停か急行かの違いしかない実質同じ路線のようになっているので、JRか井の頭線かの2種類と考えてよいと思います。

実はこのうち、井の頭線吉祥寺駅が終点なので、言葉尻をとらえて言うなら、折り返すことはできても、「通る(通り過ぎる)」ことができません。つまり、2番の1人で電車に乗って吉祥寺を通り過ぎている主人公は、おそらく総武線・中央線に乗っていると思われます。

一方、曲の主人公と風磨くん自身をどこまで混同して考えるか、というのも難しい話ですが、『あざとくて〜』やジャにのやラジオの話を聞いていると、風磨くん自身は井の頭線に馴染みがあるようです。解釈の一つとして、1番の「電車で連れてってくれた」の電車は、親と一緒に乗っていた井の頭線。2番で主人公が1人で乗っているのはJR。と、「電車」を2層に分けることもできるのではないかと思いました。

ちなみに、井の頭線の改札を出たところには大きな紅茶専門のスターバックスがありまして、そこは壁がガラス張りでJR総武線の様子がカフェから丸見えのデザインになっています。逆に言えば、JR吉祥寺駅を通り過ぎる総武線の、ホームと逆側の扉からは、カフェ越しに井の頭線の改札の様子が見えるわけで、それは井の頭線をもう使わなくなった主人公(想像です)にとっては、かつて親が吉祥寺に連れてきてくれるときに通っていた場所……ちょっとだけおセンチな景色……なのかもしれません。

ご参考まで↓

 

続きます!

すみません、いつもの如くめちゃくちゃ長くなってしまったので、前後編を分けます!!

 

次回は実際に吉祥寺の話をしようと思います!さらっとガイド程度の予定です!!自己満でしかないけど、遠征でみなさんが東京にいるうちにアップしたい!!

 


こういうときに横浜市民なら横浜市歌を聴いて待っていてもらうと思うんですが、杉並にはそんなオシャレな区歌はないので、杉並が誇る首都圏の地域スーパー「サミット」(本社・杉並区)で土日に流れる店内放送『ウィークエンドサミット』*3でも聴きながらお別れです!!!ではまたのちほど!!

 

〜Part2 夢の国へ行ってみよう!編 へ続く〜


続き書いたよ!↓

 

 

 

 

*1:作詞・宮藤官九郎 関ジャニ∞『言ったじゃないか』https://www.uta-net.com/song/171982/

*2:SMAPの歌なのになぜか河合郁人さんの声で再生される歌詞シリーズ

*3:ちなみに「土日だからパパも買い物にいて嬉しいね!」という、あんまり多様性を考慮していないちょい古い歌です