ウエストサイドストーリー(スピルバーグ版)みたよ America中心の感想

 

ツイートもしたんだけどとにかくAmericaが良くてですね、舞台が旧作の夜の倉庫??溜まり場??から真昼の街中になったので、華やかな色が本当に綺麗で映える!!ララランドの「Another day of sun」とか実写版アラジンの「アリ王子のお通り」みたいにとにかくビジュアルインパクトが強くて!感想というより、脳直でビシビシ快感が来る感じなんですけど。ジャニオタなので群舞が大好き……


あとは街中になったこと、曲の始まりが女たちが洗濯物を取り込むシーンから始まることも良かった。60年代舞台だからまあそうなんでしょうけど、アニータだって服飾の仕事があるのに、家事はやっぱり女がやらされるんかい!という。結局きっとプエルトリコの女たちは母国でもアメリカに来てもそういう家事は押し付けられていて(旧作よりベルナルドがよりマッチョな思想であることは強調されてると思った。子供6人って軽々しく言うけど誰が身体的負担被ると思ってるんすか)、彼女たちにとって母国に帰ったところで今と変わらず家事は押し付けられる人生が待っており、それだったら建前だけでも「自由の国」であるマンハッタンのが居心地がいいだろうな、とか。


そしてAmericaが良ければ良いほど……アニータがどれほどアメリカ、マンハッタンでの暮らしを愛してたかがわかるほど、後半のドクの店のシーンは本当に辛いシーンなわけですが…、アニータがアメリカ人じゃなくプエルトリコ人と自分のことを称する時に辛すぎて、ホント……ホントさぁ……と思ってしまいましたが……物語上必要なシーンではあるわけで。旧作だとなんか彼らの罪がなぁなぁのまま最後の展開に行ってしまうわけだけど、エニバディズの一言や、ジェッツの女の子たちとヴァレンティーナの反応でしっかり断罪していることが、アップデートされているなと思いました。初めて旧作を見た時にあのシーンで「America」の変奏曲っぽいBGMがかかるところがホントしんどすぎてトラウマになりそうだったのですが、そこは変わってて。たしかにトラウマ植え付けるくらい効果的ではあるものの、変にエンタメに組み込まずに暴力性だけを描くというスタンスは、良かったな〜と。

 

 

だからこそ!だからこそだよ!!作品自体にはそういうモヤ……は感じなかったからこそ、アンセル・エルゴートの件はもーちょい…もーちょいなんか対応方法があっただろうに……とは思った……