(出社が憂鬱な同志に贈る)架空OJT日記

止まらないで〜♪止まらないで〜よ〜♪僕らまだ始まったばかりさ〜♪(在宅勤務制度)

 

4月からコロナ特別対応で導入されていた弊社の在宅勤務制度、蝉より若干長いくらいの命で、来月からは全員強制出勤になってしまいました。明日からの一週間はフル出社です。感覚的にはいま、アンコール終盤に人気曲メドレーを歌いながらスタトロがゴロゴロ出てきたときくらいの感じです。もう終わっちゃうじゃん。

ところで私は「流星のよこしまな祖母」「同じクラスのふうまくんにほんのり憧れを抱いている女子中学生」「まいジャニ頭脳王での台形補助線出ふがたく担」の人格の他に「コタちゃんのOJT担当」だった記憶もあるのですが、その頃の思い出を必死に引っ張り出して、少しでも会社に行くモチベーションにしようと思いつきました。

 

【!!!以下ゴリゴリに虚妄につきご注意!!!】

 

 

・全体の設定はほんのりバカリズム『架空OL日記』をベースにしています。金融機関勤務の中堅OL・升野(バカリズム)の、先輩後輩OLや上司との日々を描いた究極の日常系ドラマ。huluから見られるのでどうぞ。この前映画版もやってました。

www.youtube.com

 

・舞台は「東京に本社があって、いくつか全国に支店がある会社の、大阪支店」というざっくりイメージです。今年の新入社員はリトルちゃん5人+佐野くん。2年目のトリオちゃん。なにわ兄組+りゅせには先輩OLとしてご参加いただいています。

 

・弊社関係者のお目にかかってしまった場合は全消去して雲隠れしますのでこっそり教えてください。もちろん色々は書いてないですけど読む人が読んだら身バレしますよね(土下座)

 

 

☆コタちゃんをとりまく先輩たち

わたし

ポンコツ中堅社員だが、弊社は万年人手不足なので毎年OJTを任されてしまっている。去年はみっちー、今年はコタちゃんの指導担当を1年間勤めており、西村くんがうちの課に3ヶ月実習に来た時もOJTしました。

 

大子主任

「事務の鬼・大子」。内部事務担当の中間管理職。事務も堅いし課内の気配り目配りも完璧。後輩の悩みも親身に聞いて適切なアドバイスをくれる。ただ課内の厄介な案件を全部引き取ってくれるので自身にかかる負担がヤバく、残業時間が課内で飛び抜けている。肩と腰の痛みがヤバイらしいが、エステに行くのはもったいないので家の近くの整体に最近通い始めた。昼休み中に肩をバキバキ鳴らす芸をしてくれる。嵐の二宮くんファンらしく小物はだいたい黄色(メンカラ集めがちなオタク)、ライブの日だけはどんなに繁忙日でも休みを死守する。

 

丈子さん

「人脈の丈子」。うちの支店で15年働いているベテランのお姉さん。マニュアルに書いてないわかんない事務があったら丈子さんに聞けば大体解決する。期日までに間に合わせるのが無理そうな時も丈子さんに相談すればいろんな部署の知り合いに連絡してどうにかしてくれる。若手がミスしても代わりにお客さんに謝ってくれて、「貸しできたから焼肉おごりヨロシク」とか言いつつ、ご飯に行くとなんやかんや奢ってくれちゃったりする。新人指導の担当長なので、私は丈子さんと日々連携しながらコタちゃんの指導に当たっています。


和子さん

「愛嬌の和子」。電話営業担当。細かい事務は苦手だが、元気印なのでお客さんから愛されまくり、「大橋さんいらっしゃいます?」「すみませんいま席外してて…代わりに伺いますが?」「や、大橋さんと話したいのでこちらから掛け直します(ガチャ)」となること多数。電話の声がデカめなので、引き継ぎしなくても大体和子さんの抱えてる案件は課のメンバー全員が把握している。食堂のメニューをデスクマットの下に挟んでいて、毎日めちゃくちゃお昼を楽しみにしている。

 

流子さん

「効率の流子」。日中爆速で仕事を片付けて絶対に定時で帰る。「こんなこと言ったらセクハラになっちゃうかな?笑」と言いながら毎回際どい発言をするセクハラ副支店長に「それ言ったからってセクハラじゃなくなるわけじゃないですからね」とピシャリと言ってくれたことをきっかけに、同僚からは尊敬と感謝を込めて「流子様」と呼ばれている。ちなみに副支店長から「若手の女子と飲みたい」と声をかけられた時も「ごめんなさい猫ちゃんに餌やらないといけないんで、どの日も無理です☆」と断ってくれた。ちょっとしたメモにイラストを添えてくれるけど、そのイラストが写実的路線(?)なので、そこだけ実は後輩から面白がられている。

 

☆隣の課の先輩たち


桐山課長

隣の課の課長。ラグビー部出身、大阪支店のムードメーカー。支店長が異動するときの飲み会で隠し芸としてハカ踊りがち。

1に部下の心身の健康と成長、2にクライアントの満足、3、4がなくて5に会社の規則、「自分が正しいと思ったことをやってこい、責任は俺が取る」が口癖のスーパーいい上司。同期入社組で一番最初に課長に昇進した。たぶんこのまま同期最速で支店長になる。支店長になった後は、腕にイニシャルが刺繍されためちゃくちゃ高そうなワイシャツ着てるし、庭付きの一軒家で大きい犬飼ってて、趣味は芝生の手入れ。

 

草間主任/リチャ先生

新人研修講師。面倒見が良くて教え方が上手いので教え子から大人気、いまだに分からないことがあるとリチャ先生に内線して聞いちゃう新人多数(支店の先輩に聞きや〜と言いつつ教えてくれる)。目ざとい新人が「リチャ先生あんな穏やか〜な感じやけど耳にピアス穴の跡あんねん」と発見してから、若いときヤンチャだった説が出回る。

研修講師になる前はうちの支店で成績トップのバリバリの営業。自他共に厳しく後輩から恐れられるタイプだったので、「草間さん怖かったやろ」「リチャ先生超優しかったですよ!?」ってアンジャッシュのような会話が繰り広げられた。

 

 

☆コタちゃん

うちの課の待望の新人。とってもおっとりさん。心優しく一生懸命だが、人の目を見て話すのが苦手。


4月15日(配属翌週)

コタちゃんがあまりにモニョモニョ下を向いて喋るので、支店長から「俺から一度喝入れようか?」とうちの課に打診があったらしい。大子主任と丈子さんがどうにか食い下がり、最終的には丈子さんの「ハムスターは飼われてすぐ無理やり巣箱から出すと一生人に懐かないらしいですよ!?!?」という謎の説得が功を奏し(?)無事にコタちゃんを温かく見守る方向に指導方針の舵が切られた。

 

4月20日

電話が鳴るとビクッ!!!!と飛び上がるコタちゃん。毎日毎日練習してどうにか取れたはじめての外線。コタちゃんが「いま大橋は席を外してまして…」とモゾモゾ言いかけたあたりで、聞き取れなかったお客さん(たまたま声が大きめ)が悪気なく「アアン?」と相槌を打ったためコタちゃんメンブレ。電話に出るのが怖くなってしまったみたいなので、明日からまた練習しようね。

 

5月20日

コタちゃん、はじめてお客さんからかかってきた電話にひとりで対応できた記念日。途中から課全員手を止めてめちゃ聞き耳立ててた。無事に対応が終わって電話終わった瞬間みんな大喜びで拍手。照れるコタちゃん。感動のあまり号泣する大子主任。若干引くコタちゃん。

 

6月20日

コタちゃんの業務日誌「今日先輩に教えていただいたこと ①会議室の予約の仕方 ②A社から電話がかかってきたときの対応方法 ④名刺交換するときの順番」

私と丈子さんと大子主任「③は!?!?!?」

 


7月20日

夕方に試験があるので早めに帰ったコタちゃん。明日の朝一でお客さんに電話してアポを取らないといけないので、忘れないように付箋に大きく「アポ取り!!」と書いてパソコンに貼って帰ったつもりが、なぜか半濁音が1つズレてしまい「ア°ホ取り!!」になっており課内爆笑。しばらくうちの課のグループLINEのトップ画面が「ア°ホ取り!!」の付箋の写真になった。

 
その後も数々のコタちゃん伝説を残しながらもすくすくと成長している。「コタちゃんを見て母性が目覚めた」という社員は男女問わず多数。

物を運ぶのが苦手なので、社食で味噌汁と緑茶を運んでる時に溢してしまい、よくビショビショになったお箸でご飯を食べている。

 

☆コタちゃんの同期

西村くん

(参考 ビジュアルは年下彼氏の白鳥くんです)

本部採用のエリート。次の異動からはずっと本部の部署だが、「現場も知っておいた方が良い」という上の方針で大阪支店に1年だけ配属になり、全部の課を3ヶ月ずつOJTして回っている。旧帝大卒で頭脳明晰だが、決して目から鼻に抜ける天才タイプではなく、コツコツ積み重ねる努力の人。事務を教えるときもその背景の理屈から理解しようとするため、若干時間はかかるが、一度覚えたら忘れない。

 
めちゃくちゃ負けず嫌い。西村くんが対応をした時、帰り際にお客さんに「新人さん?頑張ってるね」と言われていたので「頑張ってるの伝わったじゃん!良かったね!」と声をかけたら、「新人だって思われるくらい僕の対応が拙かったってことです」とボロボロ泣き出していた。

「え〜ウチの担当新人にやらせんの〜?不安だなー、前任の草間さん呼んできてよ〜」とクライアントに言われた時も、帰り道でボロ泣き。「怒ってるとかじゃないです。なにもできない自分自身が悔しくて泣いてるんです」最終的に西村くんが異動するときにはそのクライアントに「キミがいなくなるのは寂しい。どうにか残れないのか」とまで言わせしめるほどになった。

 

(以下、1年後) 
1年間の大阪支店でのOJTを経て、いまは東京の本部で働いているが、たまに「この施策って現場からしたらどうですか?」という電話がかかってくる。その後何かの表彰をされた時には「俺の社会人としての基礎の基礎を作ってくださったのは(わたし)先輩なので」とお礼の電話がかかってきたので、心のメモリーに録音した。

上下関係も基本的にはしっかりしているが、メールの文面だと若干ふにゃふにゃになるのでギャップがたまらん。この前のメールは宛名が「(わたし)せんぱいへ。」ってオールひらがなで始まるのが可愛すぎて、コッソリ印刷して10年保存した。私は西村くんから来たメールを【本部照会分】というそれっぽい名前の別フォルダに移して、仕事が辛い時に眺めて元気チャージしています。

 

佐野くん

研修で弊社業務の全てを理解した天才。うちの支店にやってきた直後から即戦力としてバリバリ働いている、つかむしろ業務マニュアルにめちゃくちゃ詳しいので先輩からよく質問されている。新入社員だということをみんな若干忘れているので、新人芸のときに「なんで佐野くんは今年の新入社員に混じって芸やってるの?」とスペースキャット顔をする社員が続出した。新入社員だからだよ。

 

斗亜ちゃん

隣の課の新入社員。一生懸命さと愛くるしさと溢れるフレッシュさで支店全体から愛されており、はさみとか使わせようものならお姉様方が飛んできて「誰!?!?斗亜ちゃんに刃物持たせたの!?」と怒られるが、特に指導担当の美薔子主任*1からは溺愛されている。以前若手が会議室の片付けをするとき、2〜3年目が1年目に丸投げして、キャパオーバーになった斗亜ちゃんが机に足を挟んで捻挫した際には、温厚な美薔子主任が2〜3年目にブチ切れた。コタちゃんから聞いた話だと、同期の間ではわりとはっちゃけているらしい。

 
フーガ

斗亜ちゃんと同じ課の新入社員。もにょもにょゆっくり喋るが、ゲーマーなのでタイピングが死ぬほど早い。ぱっと見あまりやる気がなさそうに見えるため、当店一のベテランかつ元ヤンの噂がある室さんOJTについた時は「あの子大丈夫かな…?」と店中が心配したが、なんやかんやうまくやっており、今では支店一の名コンビになった。新人芸では室さんをゴリゴリにイジっていたので若干空気がヒヤッとしたが、室さん本人がめちゃくちゃ喜んで笑っていたのでホッとした。クールに見えるが、お世話になった室さんが異動する最終日にはめちゃくちゃビチャビチャに泣く。

 
るーく

斗亜ちゃんと同じ課の新入社員。落ち着いていてしっかり者。人と話すのも上手で、テレアポもお手のもの。佐野くん以外の同期の中で一番最初に営業案件を成立させた(ちなみにその翌日、死ぬほど負けず嫌いの西村くんは目を腫らして出勤してきた)。文章がとっても上手なのでOJT日誌がエッセイみたいで面白いと課長たちの間でも話題らしく、支店長も「今日の當間くんの日誌まだ?」ってよく覗きに来る。

課長たち「いつか日誌で話題の當間くんのママに会ってみたいね」

わたし(OJT日誌なのにママ登場するんすか!?)

 

 

☆おまけ:2年目トリオちゃん

 

みっちー

まだまだフレッシュな2年目。違うと思ったことは相手が誰でもしっかり言う。ちょっと不器用だけど、なんにでも一生懸命なので、みんなが温かくみっちーの一挙手一投足を見守っている*2。ただし新人芸はマジで嫌そうで「俺らの代でどうにか終わりにして下さい」と偉い人と掛け合っていたが、結局うやむやにされてコタちゃんの代まで継続されてしまった。新人芸準備期間中はマジで毎日長尾くんとケンカしていたらしいが、基本的には仲良し。


ながおくん

スリーピースのスーツを着こなすおしゃれさん。若手ながら、ベテランでもビビるようなスリリングな案件をバンバン成約させてくるので「心臓の毛フッサフサの長尾」と呼ばれている。支店のフットサル大会に着てきたモードな私服がまじでカッコ良すぎて、女子社員の間で写真がめちゃくちゃ出回った。


きょろ

みちながより1つ年上だが、大学時代にハワイの大学に留学していたため同期入社。「英語とか喋れないっすけど心でコミュニケーションできるんで余裕っす卍」との言葉通り海外とのやりとりになぜか強い。事務は謎の理論で勝手に納得して覚えてくれるタイプ。謎の理論はOJT担当をしていた和子さんなら理解できるっぽい。電源の落ちたモニターの前を通るたびに反射した自分を見ながら前髪をいじっている。

 

 

 

ハァ〜〜〜〜〜〜こんなに書いたんだけどぜ〜んぶ虚妄なのでぜーんぜん出社楽しみになんなかったなあ〜〜〜〜!!!!リアル職場に西村くん配属されないかな〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

 

出社有無問わず、社会人の皆さん、おしごとがんばりましょう(涙)

*1:実家が富豪でナイスバディ ※謎情報

*2:みっちーの一挙手一投足って言うとすごいリーチ長そうですね