はりつめた薄氷の上の

Twitterで壁打ちしてると「無理!!!」しか語彙がなくてどうしようもなかったので、とりあえず今日の気持ちを残しておきたくて、はてブになぐりがきBEAT。午前2時43分。

 

※このエントリは多大に関ジュ京セラコンのネタバレを含みます!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関ジュ京セラコンというか、tornについて思ったことを、思いたてホヤホヤくらいのタイミングで、記録しておきます。全体的に満足5億%〜♪でしたが。とりあえずtorn。

 

錦戸亮が脱退すると聞いた時(忘れもしない、仕事が終わってロッカーへ上がるエレベーターの中で一報を見てうめいた。ロッカールームについてから記事を読んで、へなへな崩れ落ちてしまった)、まず最初に思ったことは「tornはもう聞けないんだな」ということだった。自分でも意外だったんだけど。

 

torn。tone(音)の綴りミスではなく、tear(引き裂く)-tore-tornの、3番目の活用の、torn(引き裂かれた)。であり、ただよし・おーくら、と、りょー・にしきど、の、イニシャルをつなげて、torn。

 

ジャニーズでいること、アイドルでいることにも歯向かうような、ギラギラ、ひりひり、ひやひやする感じ、けど(だからこその?)ぎりぎりの色気がむせかえって、2人とも信じられないくらいかっこよくって。

ぴーんと引っ張った糸の上に張った、薄い薄い氷の上の、端っこと端っこで歌っているような。そのギリギリが、危なっかしくて、消えてしまいそうで、何より甘美だった。

 

2018年、思えば10年後だったのかしら。すばるくんがいないGR8ESTで披露されたtornのtornは、ちょっとだけ違っていたけれど、やっぱり張りつめていた。2008年よりは2人とも丸くなって(?)いたし、アイドルでいることともある程度折り合いをつけたのかな?って思ったし。いまから考えたら、あの頃には大倉くんが関ジュちゃんをプロデュースすることは決まっていたのかなあ。錦戸くんが脱退する気持ちはまだ、生まれる前だったのかなあ。2008年の、ギラギラした強大なエネルギーみたいなのは減っていたけど、そのぶん、アイドルとして積み重ねてきた10年間のこもった色気が流れ出まくっていたし、なにより、「すばるくんがいなくなって、これからどうなっていっちゃうんだろう?」みたいなオタクの心配がドーム中に満ち満ちていた。そんなわけで、昔より少し氷は厚くなったかもしれないけど、相変わらず薄くて、やっぱりtornは張り詰めてんなとおもった。

 

これがわたしの見た最後の、tornによるtornになった。結局張り詰めた氷は、割れてしまった。

 

 

少クラの向井康二くん・藤井流星くんのtornも見ました。とっても素敵なtornだった。こじりゅせ、わたしはきちんと歴史を踏んでいないオタクなのでアレなんだけど、きっと一緒に関ジュとしてやってきて、りゅせくんがデビューして、そして康二くんも今回SnowManとしてデビューが決まって。って、きっと、いろいろ辛いことを乗り越えて、で、よかったね!という雰囲気を感じた。ハッピーなtornを初めて見た。わたしの知っているtornは結局、ハッピーかバッドでいえばバッドエンドで終わってしまったから(こんな言い方は、あれかもしれないけれど)。

tornは不思議な緊張感の中でしか聞かないものだと思っていたけど、ふみキュンが見守る柔らかい雰囲気の中で、きっとプラベも仲良しなんだろうなっていうこじりゅせが歌うtornもやっぱりカッコ良くって、あらためて、いい歌だなと感じた。

 

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そして今日の関ジュ京セラの話。

 

最終日に全編配信って話がある時点で、なんとなく、オタクの雰囲気は張り詰めている。なにかが起こるんじゃないかって。会場はお祭りみたいな熱気と、ギリギリの緊張感に包まれていた。

 

ギターのイントロの時点で、全身に鳥肌が立って絶叫してしまった。「儚く散る花はvanilla」くらいまでなにが起こっているかわからなかった。一塁側だったので、片方は道枝くんぽいということはすぐにわかって、大倉くんみたいな赤いジャケットに頭がクラクラした。もう片方は誰だろう。ちらとモニターを振り返ると、大写しになった、

高橋恭平くん

りょんちゃんみたいな黒い衣装で。帽子も被って。(でしたよね?記憶が曖昧)

 

久々に聞いた、

はりつめた薄氷の上のtornだった。

空気もきりっきりに冴えていて、息をするたびに頭がくらくらした。

 

同じグループの、いわゆるビジュアル担当の、ふたり。に、tornを、歌わせるんですか。大倉P。誰がセトリ考えたかは、大倉Pなのか、本人たちなのか、わからないけど、絶対にどこかで知ってはいたはずだ。そして、結局袂を分かった錦戸くんのことをちょっとだけ思ったりしたんだろうか。大倉Pは、どういう気持ちで、みちきょへにtornを歌わせて、それをどういう気持ちで見守っていたんだろうか…。

大倉Pは、背負うことの大変さを一番知っている人の1人だと思う。それでも、みちきょへに背負わせたものは、なんなのか。そして、どうしてなのか?

 

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友達のおかげで、錦戸くんの脱退後のツアーにものすごく良い席で行くことができた。シンプルな白いTシャツを着て、「踊って〜!」っていう野次に「絶対踊らへんよ。」と言う錦戸くん。やっぱり、キラキラの衣装で歌って踊るアイドルでいること、“りょんぴ”でいることは、嫌だったのかな〜って思った。もちろん、彼にとってその過去が必要だったっていうことは本人も言っていたし、すこし救われたけど。tornの時、アイドルでいることが嫌なんじゃないかな?と思った予感を、ここに来て回収してしまった。

そしてあの時、まさかこうやって、後輩の育成に携わることがあるなんて思ってもいないギラギラを醸し出してた大倉くんが、いま、みちきょへに自分たちの曲を歌わせている。アイドルでいることを100%受け止めて、オタクの欲しているものを確実に汲み取って提示してくれている。アイドルをプロデュースするアイドル、アイドル中のアイドルとして。

 

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これ以上は近づけない you & me

torn。引き裂かれた。

 

tornはやっぱりどこかで、ただよし・おーくらと、りょー・にしきどの歌だと思っていた。そうではなかった。たしかに2人の歌であることは永遠に変わらないけれど、それはその魂ごと、後輩に継承されていくのだなと。あのはりつめた氷の感覚とともに。

 

アイドルはいつ推せなくなるか、わからない。私たち側の都合か、あちらの都合か、わからないけど。でもだからこそ、そのどちらもの奇跡がかち合った一瞬が眩しく輝く。今日、tornが聞けて、わたしの中の幽霊がちょっと成仏した。ありがとう、みちきょへ。ありがとう、関ジュのみんな。そしてありがとう。大倉忠義さんと、あの日の錦戸亮さん。